3.ADOLESCENCE(思春期)
フラワーチルドレン
クロムハーツのオーナー兼デザイナー、リチャード・スターク。
彼は1960年に生まれた。
若い頃のリチャード・スタークのポートレイトを見ると、
腰まであるような長髪でまるでヒッピー、フーテン、フラワーチルドレンのように見える。
ヒッピー、フーテン、フラワーチルドレン。
(もう、そんな言葉、そんな風俗、そんな時代を
知っている人は…もう少ないだろう)
今年(2014年)、リチャード・スタークは54歳を迎えた。
つい最近までリチャード・スタークは長髪のままだったらしい。
しかし、直近のスナップショットを見ると髪をスティーブ・ジョブスのように
ショートにしている。若々しく、シャープに見える。
人生に一番影響を与えるのが思春期だとすれば、
リチャード・スタークのティーンエイジ(13歳~19歳)を振り返るのは
…彼のバックボーンを知る事は…意味のある事だと思う。
そう、リチャード・スタークの思春期は、伝説と熱狂の70年代アメリカ…。
70年代のアメリカを描写しようとして、実はとても困難な事をしようとしているのに気が付いた。
当時の映画、音楽、ファッション、流行を追ったら、それだけでもうひとつサイトが必要だろう。
それに、当時を知る人にはキーワードひとつ、ポンと出すだけで通じる事も、
知らない人にはふ~んで終わってしまう危険性がある。
そこでザクっとリチャード・スタークの思春期、70年代のアメリカの世相を紹介しよう。
一言でいえば、70年代はアメリカの自信が揺らぎに揺らいだ10年間だった。
1973年、アメリカは泥沼のベトナム戦争から撤退した。
昔、日本とアメリカが戦争した事を知らない若い人が増えたように、
ベトナムとアメリカの戦争ももう歴史だろう。
ベトナム戦争の長期化で、国内外に反戦、反米の機運が高まり、
世の中は不安定極まりなかった。
ベトナム戦争が終わっても経済的にも失業率は高かったし、
インフレも急速に進行していた。
今の日本はインフレではなく未だにデフレ・スパイラルの真っ只中だが、
生活が困窮しているという意味では当時のアメリカに似ているかも知れない。
リチャード・スタークの13歳は、そんな世界で始まったのだ。
今のリチャード・スタークは、もはや伝説の人だし、
クロムハーツ帝国の王として、成り上がったセレブだ。
しかし、その少年時代は決して恵まれたものではなかった、とは十分想像できる。
3.ADOLESCENCE(思春期)関連ページ
- 1.CONCEPT(基調)
- シルバーアクセサリーにとどまらず、今や多種多様なアイテムを築き上げたリチャード・スターク。帝国完成までの軌跡。そのコンセプトとは?
- 2.PROFILE(横顔)
- シルバーアクセサリーにとどまらず、今や多種多様なアイテムを築き上げたリチャード・スターク。彼の横顔とは?
- 4.CHANCE MEETING(邂逅)
- シルバーアクセサリーにとどまらず、今や多種多様なアイテムを築き上げたリチャード・スターク。皮革との出会い。
- 5.HISTORY(沿革)
- シルバーアクセサリーにとどまらず、今や多種多様なアイテムを築き上げたリチャード・スターク。帝国完成までの沿革。
- 6.CHROMEHEARTS RISING(創業)
- シルバーアクセサリーにとどまらず、今や多種多様なアイテムを築き上げたリチャード・スターク。創業。
- 7.TURNING POINT(転機)
- シルバーアクセサリーにとどまらず、今や多種多様なアイテムを築き上げたリチャード・スターク。転機。
- 8.EYEWEAR(眼鏡)
- シルバーアクセサリーにとどまらず、今や多種多様なアイテムを築き上げたリチャード・スターク。眼鏡業界への進出。
- 9.PROCESS(工程)
- シルバーアクセサリーにとどまらず、今や多種多様なアイテムを築き上げたリチャード・スターク。眼鏡の製造工程。
- 10.LOVERS(信者)
- シルバーアクセサリーにとどまらず、今や多種多様なアイテムを築き上げたリチャード・スターク。クロムハーツ眼鏡の信者。
- 11.MOTIF(主題)
- シルバーアクセサリーにとどまらず、今や多種多様なアイテムを築き上げたリチャード・スターク。クロムハーツには様々なモチーフがあります。
- 12.EMPIRE(帝国)
- シルバーアクセサリーにとどまらず、今や多種多様なアイテムを築き上げたリチャード・スターク。帝国完成。